精神分裂病
精神分裂病は以前には早発性痴呆と言われたもので、躁鬱病とともに二大精神病と言われています。精神機能の分裂、思想・行動の分裂、人格の分裂などの分裂という特徴と、社会、外界から分離されて自我の殻の中に自開する自開性という特徴とを主症状としています。そのため感情情緒は失われ、あるいは麻痺し表情表出を欠き、奇異奇怪な理解不能の言行を示し、人間関係はもちろん人間的生活も皆無となり、景後はまったく精神の荒廃した生ける屍の状態を呈するものです。ただしその経過と症状には極めて複雑多岐なものがあり果たしてこれを単一の疾患とみなしうるが杏かについても種々異なった学説があります。またその原因についてもまだ定説を得ていません。

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