脳軟化症
脳軟化症とは脳血行の一部が絶えて、その配下の脳実質が軟化する疾患。本症を起こすのに塞栓と血栓とがありますが、結果は同様です。塞栓は主として心臓弁膜症のためで、弁膜にできた血塊が、剥がれて強いしんぱく動によって脳血管内に送り込まれ、ここに引っ掛かって、その未端の血行を止めます。脳血管そのものに変化がなく、若い人にも起こります。血栓は脳血管の動脈硬化、梅毒などのため、血液の固まりができて血行を絶やすもので、老人に起こります。脳軟化症の症状は脳いっ血に似ていて、半身不随が著明に起こります。徐々にくることが多いのですが、突発することもあります。意識障害は比較的軽くなります。
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