甲状腺機能抗進症
甲状腺機能抗進症とはドイツの医師バセドウが初めて記載した疾患で、甲状腺の機能抗進によって起こります。著明な症状が3つあり、眼球が突出して異様な光沢を放ち脈拍の数が増加してしばしば百を越え、甲状腺が腫れるので首の前面に隆起を生じます。慢性の疾患です。甲状腺機能高進を抑えるサイオユラシル剤やヨード剤が有効です。普及した治療法に放射性ヨード投与があります。内服すると高率に甲状腺に集まり、ホルモン過剰生産が押えられます。しかし、これは後に機能低下を起こしてくるために、若い人では甲状腺摘出手術の方が有効です。
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