乳糖分解酸素欠乏症
牛乳を飲むと下痢をする人がいます。中には温めた牛乳でも下痢をする人もいます。従来はこうした人は牛乳アレルギーではないがと考えられてきましたが、これらの人に乳酸を飲ませて血液中のブドウ糖量を調べると、普通人に比べてその増加が少なくなっていました。つまり乳糖を分解してブドウ糖とガラクトースにする分解酵素が欠乏しているからです。このような人は牛乳中の主成分である乳糖を分解、吸収ができず、下痢をしてしまいます。日本人には牛乳に敏感でない人も含めて乳糖分解酸素が不足している人が多く、40%から60%に達すると言われます。この傾向は日本人のみでなく広く有色人種にみられるところから原因は遺伝的因子にあると推測されています。
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